キース・コードと遠藤保仁の使い方
手元に2冊の書籍があります。
この2冊の書籍はとても対照的です。
1つは上を目指すため、勝つための理論。
これから学ぼう、これから勝とうという趣旨で書かれた内容です。
したがって、広範囲に向けた漏れのない内容と緻密な構成となっています。
もうひとつは実際に上にいる人物、勝利を掴んだ人物について解析した本。
こちらは漏れはあるにしてもブレのない内容の書籍となっています。
ロードレースライディング(キース・コード)

ハイスピードライディングから時を経て、よりライディングスクールの校長的にまとめられていて、各章ごとにチェックリストもあり、より実用書的な要素が強くなっています。
一度読んで終わりではなく、常に手元において自分の走りを確認、振り返るように使うとよいでしょう。
改めて読みなおしてみると、やはり内容は濃く、良書だとは思うのですが……
少し文章が綺麗すぎるというか、たしかに間違いはないのでしょうが、微妙に表現に酔っているような感じがしてきました。
私がライダーで、誰かにここに書かれている事柄を、ここぞとばかり論じられたら、多分に不愉快になりそうな気がしてきました。
やはり、ライダーではなく、サポートする、教える側の立場の方にとっての書籍と考えるとよいように思いました。
もちろんノウハウコレクターには必須ですね。
『眼・術・戦』(遠藤保仁/西部謙司)
メインはコラム
ヤット流ゲームメイクの極意 眼・術・戦 (遠藤保仁×西部謙司)は、
ワールドカップ日本代表ボランチでお馴染みの遠藤保仁選手のその高次元な「頭の中身」をフリーライターの西部謙司氏との共著でまとめた書籍です。
タイトルの眼・術・戦の通り、次の章立ててまとめられています。
- 眼 優位な戦況を作る眼
- 術 ゲームを操る術
- 戦 理想とする戦法
特徴的なのは、各章の末にある「コラム」に本書の一番価値のある内容が書かれていることです。
これではほとんど「サマリー」なのですが、微妙にそうでもない。
書籍的にはサマリーよりコラムの方が視読率(視聴率)が良いということを狙った「理想とする戦法」なのか?
本書はフリーランスのライターが著名なスポーツ選手の名を借りて、
インタビュー形式で発行した書籍という意味では、遠藤選手に対しとても失礼な書籍としても楽しめます。
とは言え、遠藤選手自身の優れたポテンシャルについてまとめられたとても良い本です。
ピッチを見下ろすフィールドの鷹
彼はアイルトン・セナの発言で有名になった神の眼を当たり前のように実現しています。
他にもたくさんある彼の一見ずば抜けた才能や知識が、
実は長期間の修練の賜物ということが、彼のひょうひょうとした話しぶりからまとめられています。
どのスポーツでも彼から学べることは多いと思いました。
今回の書籍の内容紹介は内容豊富でまとめきれないのでまとめていません。
ぜひ手元に置かれることをおすすめします。
そして本サイトではもともと、かなり内容がかぶっているかもしれませんが、
発想はオリジナルでコピペをしているつもりはないことを改めてお断りしておきます。
チーム体制
もしも好きにアサインして良いとしたら、チーム監督は遠藤保仁、そしてキースコードは、チーフアドバイザー坂田和人のサブで。
そして肝心のライダーは加藤大二郎。
理由は、監督は理想にこだわってはいけないこと、チーフは理論派や口うるさい派ではまとめられないことからです。
ライダーは、現在のレースシーンでそのまま通用するライダーとしては他に浮かびませんでした。
はやく現役ライダーの名を挙げたいものです。
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