基本の基:キース・コード的>理想のライン#1
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「ターンインは、ブレーキングの開始とともに始まり、ブレーキングが終了する前に終わる」の続きです。
毎回同じポイントからターンインし、ラインを5cmもずらさずコーナリングするレーシングライダー。
それを芸術的だとほめたたえるゲスト解説者たち。
コレに何か問題が?

芸術的に理想のラインを走行中のケーシー・ストーナー。彼に学ぶが理想のライン。見た目も芸術的。
嘆かわしいのです。
なぜなら毎回条件が違い、毎回満点なフルブレーキができているとは限らないからです。
先の言葉に酔いしれる諸悪の根源は、誤った解説本とトレーナー達の無知によるものなのではないか、と疑ってみましょう。
レーシングライダーは悪くありません、「限界」とか「ギリギリ」とか「一番」とかいう言葉に弱いのですから。
レーシングライダーは、毎週路面状況は異なり、走りも毎回失敗や成功の繰り返しなのに、タイムがピッタリ同じという変なタイム感覚を持っていたりします。
この辺の固定された何かを一度はずしてみるのも良いことでしょう。
質問です。
レース中の出来事です。
質問1
いつものポイントでブレーキングを開始したら路面状況が悪化したせいか、思いのほかトラクションがかからずスリッピーです。その結果いつもより制動距離が長引きそうです。
この時の選択肢は次のどれか?
- いつものスピードになったらターンインする
- いつものポイントに達したらターンインする
- いつもよりブレーキを強くかける。
質問2
いつものポイントでブレーキングを開始したら路面状況が良くなったせいか、思いのほか制動が強くかかっています。この結果いつもより制動距離を縮められそうです。
この時の選択肢は次のどれか?
- いつものスピードになったらターンインする
- そのままブレーキを継続しいつものポイントに達したらターンインする
- ブレーキを緩め、いつものポイントにいつものスピードで達するようにする
質問1の選択肢は、どれも実際のレースでよく行われている行為で特に問題はなさそうですか?
選択肢1,2はそれなりのタイムロスが伴いますが、まあ仕方ないと。
選択肢3はリスクは伴いますが意外と行けてしまうものだと。
質問2の選択肢は、選択肢1,2は実際に経験した方はお分かりと思いますが致命的にタイムロスします。
なので選択肢3が正解だと。
正しくはどれも不正解です。
激しくダメです。
異論がありそうなので言い直します。
正しくは「どれも不正解と思ったほうが幸せになれます」です。
キース・コード的には、
この状況ではなく、
別の思考基準のもと、この状況とは異なる環境に身を置きましょう。
そのほうが良いですよ。
です。
さて正解は、
質問2の正解と、理想のラインとその組み立て方を次回#2で。

このラインを毎回通ってる?














