時速340Kmで走行中は0.1秒で9.5mも進んでしまいます。
まばたき一回で……。
0.1秒といえば陸上競技の反応時間の基準ですね。
スタートの合図(ピストル?)から0.1秒以内にスタートしたらフライングしたとみなされます。
スタートの合図を眼や耳が検知してから実際にスタートに必要な脚?などに伝わるまでの神経の伝搬時間などを基準にしているようです(詳細は不明)。
この時間は年々見直されていく数字でしょう。
あるいは本当にこの時間が最短の時間なのであったら、競技者は自身の検知方法や、スタート方法を最適化する余地があるかも知れないということです。
例えば100m走の場合で、競技者がスタートの合図を目で見て、更にスタートの合図をキックする脚の親指に信号を送りスターティングブロックを蹴ることでスタートしていた場合などです。
目で確認するより耳のほうが反応速度が速く、足の親指をトリガーにするよりも大腿部あたりの筋肉をトリガーにしたほうが、所要時間は短縮できそうです。
更に、右脳か左脳のどちらで対応するか、あるいは右手か左手、右脚か左脚かの反応速度はそれぞれ違うようです。
更に、反応時間そのものにも種類があります。
単純反応時間
選択反応時間
分別反応時間
(それぞれの用語の意味はWikiを参照してください。)
要は脳は、使えば使うほど反応速度が遅くなるとういうことです。
「ピストルの音を聞いたら反応する」では特定する時間が必要なので、
「なんでもいいから大きな音が聞こえたら反応する」のほうが0.03秒ほど速く反応する、とかです(数値は適当)。
耳での反応(あるいは左耳での反応)は右脚より左脚をトリガーにしたほうが速く反応するとかです(適当)。
さて、ロードレースでも同様のことが考えられます。
その前にロードレースなのでカタカナに変換します。
ナチュラルディレイ
ロジカルディレイ
ヒューマンディレイ
全然つながりも、深い意味もありませんが・・・
まあ、手法などで変化する数値と、物理的に不変な数値と、毎回ばらつきのある数値とかに区別しておくことです。
固定なものをプロダクト、変更できるものをサブプロダクト、ばらつきもサブプロダクトでしょう。
特にばらつきは理想値だけで考えてよいかの指針になるので重要だったりします。
これらを十分認識して正しい手法を正しい場所で下すようにします。
例えば
「コーナー手前100m看板でブレーキングを開始しして50m看板の位置からターンインする」
実際よく使いますが。
これがストレートエンドで時速180Km ターンイン前付90Kmだとして、反応速度0.2秒だったら110mでブレーキを開始して55mでターンインする事になります。
これは良しとして。
実際に曲がってみたらもう少しブレーキングを遅らせても大丈夫そうだった場合。
「あとブレーキを5m送らせて95mの位置でブレーキンを開始してみよう」と思いますね。
これが結構間違いのもとです。
5mの測定に脳を使うし、そもそも初めてやる場合は心拍数も上がるし……
この場合このメートルを時間に変換して
「いつもより0.1秒送らせて反応しよう」のほうが成功率は上がるでしょう。
他にも沢山実例が浮かぶでしょう。
例えば前方のライダーが転倒した場合に、後続がつられて、
同じ場所で一斉に転倒する場合と、見た瞬間に同時に転倒する場合などです。
見る場所や、反応する部位や、反応の仕方で結果が変わったり、場所が変わったりします。
とにかくアクションに必要な時間を把握し、改善できるかどうか見直すことでタイムアップや安全性が上がることがあるということです。
そして、正しく認識するだけでタイムアップすることも十分ありえます。
さらに、すべてのアクションはいちいち確認しながら行なっているのではないということです。
石橋は叩いて渡るのではありません。
トップライダーは足元を見ないで渡りタイムを詰め、足元を叩いてチームメイトに渡すのです。
ネコのように?。
今回の記事は単なるロレンソのアラゴン&GP800回目優勝記念のような・・・、適当感が漂ってますので次回はこれをハイサイド対策に活用してみます。


















