もてぎがテクニカルコースで苦手で遅いわけ
もてぎが苦手で遅いわけ
自慢じゃないですがもてぎは得意ではありません。
得意じゃないどころか、おおよそすべてのコーナーで誰よりも遅いです。
なぜ遅いかは解っています。
もしも共感する、当てはまる箇所があったら、それはあなたも私と仲間ということです。
これはこれで役に立ちます。
直せるところは直しましょう。
そのままではこのままということです。
もてぎはテクニカルサーキット?
誰がそう呼んだかというと、wiki? ですかね?
ツインリンクもてぎロードコース:
全長4.8kmのテクニカルサーキット。直線と直線をタイトな中低速コーナーで結んだ「ストップ・アンド・ゴー(stop-and-go)」の比較的単調なコースレイアウトを採用している。
鈴鹿サーキット:
特徴
テクニカルサーキット
土地の高低差と低速〜高速コーナーのバランスが上手く配合されており、難易度が高く走り甲斐のあるコースとして評価されている。デビッド・クルサードは「自分がグランプリドライバーであることを本当に実感できるすごいコースだ[18]」と語り、2009年のF1日本GPで優勝したセバスチャン・ベッテルは「神の手で作られたサーキットじゃないかと思う[19]」と賞賛した。ジェンソン・バトン、ルイス・ハミルトンら他のドライバーからも好意的な意見が寄せられている[19]。S字コーナー区間について、ベッテルは「F1マシンはこういうコーナーを攻めるために作られているんだ」と興奮気味に話す。マーク・ウェバーも「ここをいかに速く走り抜けられるかが男を決める」と語っている。
2005年に国際自動車連盟 (FIA) がF1ファンを対象に行ったアンケートでは、「好きなサーキット」の項目においてモンテカルロ市街地コース(モナコ)、スパ・フランコルシャン(ベルギー)、シルバーストン・サーキット(イギリス)、モンツァ・サーキット(イタリア)に次ぐ5番目、欧州以外ではトップの得票を得た
スポーツランドSUGO 国際レーシングコース
国際自動車連盟(FIA)公認(グレード2)のオンロードサーキットであり、全長は3.73750Km(シケイン部分を除く3.704256km)で右回りのテクニカルサーキットである。
オートポリス
インターナショナルレーシングコース
全長4,674mの長さを誇る国際公認コース。ホームストレートは902m、高低差は52メートル、最大上り勾配7,2%、下り勾配10%のアップダウンの激しいテクニカルコース。
筑波サーキット:
(ここはwiki的にはテクニカルサーキットではないらしい)
本人(運営サイド)談:コースは日本でも有数の超テクニカルなレイアウトと言われています。
高低差が少なく、二本の直線を大小の複雑なコーナーで結ばれており、コースのコンパクトさも重なってマシンのパワー差などがラップタイムの差に表れにくいのが特徴です。
したがってレースとなれば、サイドバイサイドの白熱した展開は必至で、レーサーにとっては一時も気を抜けないつらいコースといえます。
富士スピードウェイ:
(ここもwiki的にはテクニカルサーキットではないらしい)
本人談:全長4,563mの国際レース対応「グレード1取得」サーキットに生まれ変わったレーシングコース。ハイスピードなレースが繰り広げられる約1.5kmのメインストレートに加えて、高度なテクニカルコーナーを配置。
もてぎは、ストップすることとゴーすることにテクニックの差が出るコースということのようです。
それってもはや、ライダーではなくマシンのためのサーキットと言い切っているようなもの。
マシン作りのテクニカルが要求されるサーキット!
道理でなかなか勝てないxxxxx
ということで、深い意味はなさそうなのであまり役に立ちませんでしたが、あらためてテクニカルコースの定義を
「タイムアップするために、あるいは誰かより早く走るために、ライダーのテクニックが要求されるコースをテクニカルコースという」ことにでもしてみましょう。

10月14日のフリー走行の90度コーナー、ペドロサが隠れています。懐かしいハイサイドの仕方でした
ライダー目線でのテクニカルサーキット
もてぎがテクニカルコースといわれる理由は自分的には明白です。
それは、
広くて登っているから
です。
あと、「下りが難しい」「90度コーナーというコーナー」「逆バンクだ」とかの怪しい情報です。
要するに私の場合これだけで完全に地の底を這ってしまうわけです。
登りが苦手なのではなくなんとなくの登り勾配と、なんとなくしか走れないアバウトなポイントにしてやられてしまうのです。
(実は主に東コースの印象です。フルコースの経験が少ないのでフラットな印象はさほどありません。何せ20世紀のライダー)
これだけじゃあわからないという方のために一応解説してみます。
(以下は私に当てはまることで、誰でもそうだとは言っておりません。)
もてぎは登り
もてぎの特徴は「長い下り坂の後の90度コーナー」ではなく、だらだら上っているコースレイアウトです。
ここでリズムが狂うわけです。
実際より遅く感じるわけです。
遅く感じているときにはタメのライディングができなくなります。
焦りではないにしても遠回りを避けがちな傾向になるからです。
そしてやってはいけないライン的に早めのアクションで肝心の立ち上がりをタイトにしてしまいます。
出来ればオーバースピードというか間に合わないぐらいの感覚でアプローチしたいのに、直線で暇なのでそれができません。
フラットな部分がさも簡単なように扱われているのも怪しいというか作為を感じますし。
登り坂は体力が必要
そしてもう一つ登り坂は体力が必要だということも忘れてはいけません
切り返しや倒し込みが思ったほど早く反応してくれないからです。
もてぎはレイアウト的にS字もビクトリーも切り返しに必要な慣性が足りません。(ほかのコースの切り返しに比べ上下動が大きくなりがちです)
ここでテクニックを使いこなせればよいのですが、そうでもない場合は思い通りにしようと力ずくになりがちになります。
腕力操作の欠点は、力を入れれば入れるほど、思った通りに動かなくなることが上げられます(ここでは本来の重量物を扱うことへの腕力とは別の話です)。なぜならたいていの場合力の入れる場所や方向が正しくないからです。たとえば加速しながらの切り返しはマシンやライダーと地面の距離は微妙に大きくなるのですが、それはイコール切り返し時の円運動の直径が大きくなることを意味し、ライディング的には横方向の移動量を大きく見積もらないと、モーメントが狂いかえって動きを妨げる方向になりまねないことがあります。そしてそれは速く走れていない時ほど顕著になるので、速く走れているときのイメージでの操作は反って失敗に終わるということを意味し、遅い時は遅いことを認めそれなりの操作が求められるということも忘れてはいけないのですが・・・。乗れてない時の切り返しは、乗れていないことを認め、乗れていない時よりも大胆に「乗れていない時の乗りかた」を実行しなめればいけないのですが、それを「乗れてないやつ」に求めるのは酷というもの。
そして、大した切り返しができないことに加え、腕力が必要ということ自体にへたくそ感というか敗北感も感じがちになります。
ますます、乗れてない感が高まります。
広すぎるサーキットの弊害
今はレーシックですが当時はメガネ着用でした。
それも、バイクに乗るときだけの。
これでは、距離感なんてあてにはなりません。
看板や、風景を元にブレーキングポイントなどを設定していくあたって、もてぎは経験や走り込み、あるいは賢さが必要で、どれも欠けていたのです。
唯一コースサイドが近い90度は、別の理由で玉砕。
情報量が足りていない時と正確な情報がない時のデメリットは計り知れません。適当に走ってよいタイムなんて出るわけがないからです。
GPライダーはそもそも経験豊富なので「初めてのコース」とか「情報が少ない」ということはたいした問題にはなりませんが。
ストップアンドゴー
90度コーナーは下りでスピードが出てブレーキも難しく、下りながらの旋回と難しいことだらけのように言われますが、そんななかもう一つの特徴のストップアンドゴー!
このせいで、ライダーはブレーキングをしている時間が長くなります(暇ともいう)。
そして件の下り坂で意味不明に恐怖心をあおられてしまうので、「体が勝手に曲がろうとしている」!
このせいでよりうまく曲がれないのです。
切り返しの連続であれば問題ないのに延々とブレーキングしているものだから恐怖心がふつふつとわいてきてしまいます。
その結果メリハリのない倒し込や、速すぎるポイントからの倒し込!
倒し込もラインもうまくできてないしアクセルも開けられない。三重苦です。
ゴーの立ち上がりが苦手なのは単純にへたくそでどのコースでも同じなので割愛します。
登りの場合の特徴としては、ワンテンポ早く動く必要があり、状態を確認しながら走る慎重派なライダーはあだになります(ロレンソとかコーナリングが芸実的なライダーに顕著)。
打開策
これは単純です。
説明するまでもありません。
- コースをよく知る
- 距離感をつかむ
- 体力をつける
- 賢くなる
- 騙されない
ダメな例では、登り慣れしてしまって、フラットな路面が逆バンクに見えてしまうとか
フラットはフラット、登りは登りの走りをしないと低い次元の走りになってしまいます。
「1コーナーはこう走る」とかいう具体例は不要でしょう。
コーナーの特性をよく調べ自身の持っているベストなライディングを当てはめるだけです。
直線で結ばれているので「単純にテクニックを当てはめれば走れる」という意味でもテクニカルコース?もしかしたら「ライン的な賢さは不要なコース」かもしれません。となると最終的にはバカチョンコース?そういえば…
もてぎでは転倒したことがないくらい苦手なのですが、理想的な転倒といえばマルケスの5コーナーの転倒。
あのようにその場で止まってしまうような転倒の仕方がもてぎを正しく高次元に攻めている証のように思えます。
ハイサイドするのではなく、あたかもブレーキして止まってしまったかのような感じがベストだと思います。
同じストップするのでも直線でのブレーキングでストップではなく、コーナリングでストップするような走りのことです。と、いうのは簡単ですが、もてぎはそうやって走ればよい、ということが明白だったとしてもそうやって走る事の難易度が高いコースレイアウトともいえるのではないでしょうか。路面の勾配が見た目や感覚とは異なっているような巧妙な作りかもしれません。そして西コースは非情なまでにフラットすぎるし。
(高低差はここで ロードコース図)
そして、今はほとんどリアスライド目的のように思われがちな「リアタイヤの回転数のコントロール」の発展形は「クリッピングポイントまでフルブレーキ」!(当然ラインは変わります)
ポイントは、リアタイヤがどこにいればそれができるかですね。
これをトライできるぐらいもてぎは路面の状態がよいともいえるでしょう。
そういえば今回のゼブラゾーン。
綺麗に塗りなおしてありましたが、これもスペシャルゼブラだったのでしょうか?
どこ製の塗料で、どのくらいハイグリップなのかが気になりますね(ミシュラン?)。
普段は乗れないゼブラゾーンも大会直後の今なら乗り放題、練習時に自己ベストが出せるのではないでしょうか?(元のゼブラに戻されるのかどうかは不明)
そして、そんなことすると、次の大会直後まで自己ベスト更新できなくなったりして・・
でした。
もてぎサーキットの走り方というより基礎力と経験値と賢さがないとタイムでないよという当たり前の話。
そしてどちらかというとテクニカルコースというよりフィジカルコースといったほうが適切なような気がする話。




















