「理想のライン」は諸悪の根源 その3
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その3です。
レース目的でのラインの話題では、一般的な「理想のライン」は、そのゾーンをより短時間で走るために、侵入はアウトギリギリから、クリッピングではインギリギリまで、脱出はアウトギリギリだと思います(もちろん例外はあります)。
その理想のラインを走行していると、コーナリングのアプローチが、予想よりうまく行き過ぎた時に困ったことになります。
ブレーキングが予想以上にうまく決まった時にはターンインの場所は手前になります。
ターンインが予想以上にうまく決まった時には、マシンの方向は今までよりも内側を向いていると思います。
どちらもレース目的であればタイムアップや、新次元の走りの幕が開ける、喜ぶべき出来事です。
ところがその結果はラインの修正が必要になったり、致命的なのはインに早めについてしまった時でタイムはがた落ちです。
無理ななライン修正は、トラクションが抜けてしまう場合もあり危険です。
結果としてアプローチ失敗です。
アプローチの次元が上がると失敗になる。
こんな悲しいことがあるでしょうか。
多くのライダー・ドライバーは、そうならない様に「手加減をして走る」という、喜ばしくない技で対応していると思います。
それでよいでしょうか?
それもこれもインにぴったり張り付くという間違いを犯しているからです。
それらを考慮して改めて「理想のライン」について考えると、
理想のラインを見つけるときの最初に走るべきラインは「ミドル、ミドル、ミドル」。
コーナリングスピードは「ファーストイン、スローアウト」。
これを実践して見せたのが筑波でのケビン・シュワンツ、阿部典史です(自分の視野が狭く、他に知らないだけですが)。
たぶん一流どころは、言わないだけで皆やっていると思います。
これを高次元で実践すると「その時の理想のライン」が見えてくる思います。
そして、そのラインは自分だけに有効なラインだと思います。
その後の最終調整でイン・アウトの余裕を、ギリギリまで詰めるかどうかは、自身のテクニックの習熟度と相談するとよいでしょう。
まだまだうまく走れそうな場合もあれば「今日はのりが悪い」時もあると思います。その時の状況次第で「詰めない」という選択肢も常に残しておくとよいでしょう。
実際の走行でインが開いてしまった時に、すごくタイムが落ちてしまう人、これには理由があります、それは・・またあらためて。
これらに関連して「コーナーリング中は一定のハンドリングで」というのがあると思います。
次回はそれを・・



















