アクセルで曲がる?(ライントレースの練習 その5)
コーナリング中にステアリン操作ではなくアクセル操作でライントレースを行うことがあります。
これを「アクセルで曲がる」と呼んだとします。
では「アクセルで曲がる」とは、どういう時にどういう操作をするのでしょうか。
自力、あるいは他の冊子やサイトで調べてまとめてみてください。
この言葉がいかにいい加減かを説明します。
「アクセルで曲がる」にはアクセルオンとアクセルオフとアクセルキープ(パーシャル)があります。※1
- アクセルオンでステアリングをキープする
- アクセルキープでステアリングをキープする
- アクセルオフでステアリングをキープする
- アクセルオンでステアリングを戻していく
- アクセルキープでステアリングを戻していく
- アクセルオフでステアリングを戻していく
- アクセルオンでステアリングをさらに切る
- アクセルキープでステアリングをさらに切る
- アクセルオフでステアリングをさらに切る
さらに複雑なことに上記の操作場面は加速中、減速中、速度キープ中それぞれの場面があります。
ヒールアンドトゥが使える人はさらにさらに複雑でブレーキング中も含まれます。※2
さらにさらにさらに現状が異常な時(コントロールを失っている場合とか)も含まれます。
これらはタイヤの限界の範囲内か範囲外かで大きく違うし、その限界値は前後(左右も)のトラクション配分の変化や、横にスライドしているのか、縦にスライドしているのかでも変わってきます。※3
さらにマシン(車体)のジオメトリー(セッティング)で、その限界値そのものと、限界値付近の挙動が変わってきます(マシンと状況によりさまざまということです)。
さらにさらに低い次元か、高次元か、あるいは理想論で語っているのかでも変わってきます。
さて、どれを使ったらいいでしょう。
その場で適当に使い分ける、というのでは人間の反応速度上、手遅れだと思ってください。
最初にまとめたもので解答が得られたら素晴らしいです。
そうでもない場合は。。。
さてさて、どれを使ったらいいでしょう。
ということで「アクセルで曲がる(ライントレースの練習 その6)」に続く・・・

ヒール&トゥ
※1
「アクセルをキープ」することもアクセル操作のうちだとここでは解釈しています。
※2
ここでのヒールアンドトゥはシフトダウン時のことではなく、ブレーキング中のアクセル操作のことです。
※3
改めて詳しく説明する予定です。


















