彗星のごとく現れて目の前の人参になる
彗星のごとく現れる
アカデミーを首席で卒業して鳴り物入りで参入しいきなりそこそこのポジションに着けて有望視されたライダーも、
ある日突然彗星のように頭角をあらわしたライダーも、その後パッとしないことがあります。
本人、並びに周囲のスタッフは、なるべく都合の良い原因を見つけては「こんなはずじゃない」とか「本来の調子が出ていない」とかで、かつての栄光の再現を心待ちにしたりします。
これは、かなりのタイムロスで。シーズンや選手生命が終わってしまったりします。
せっかくつかんだチャンス、あるいはたまたま訪れたチャンスは、
自身のステージを数段上に上げないと、そのポジションをキープすることはできないでしょう。
ライダーはともかく、スタッフは真剣に状況を見据えて次なる対策を練る必要があります。
そもそも、
もともと、ノーマークなうえに、自身にとって相性がよいサーキットなだけだったかもしれません。
あるいはビギナーズラックだったり・・・
目の前の人参
更に、注目を浴びたクリーンなライダーは、格好の「目の前の人参」です。
この「注目を浴びているライダー」をぶちのめすことはとてもステップアップするためには、効率が良いうえに爽快だったりします。
さらにそのチャンスのりすくは少なく、他のライダーと違って「やりかえされない」という保険が付いています。
安全にアタックができるし、どうせアタックするなら注目を浴びているライダーのほうが自身も注目を浴びる可能性が高いのです。
彗星ライダーにとってみれば、今までとは違い、友好的どころか、泥沼に引き吊り込まれた感じとなりかねません。
ましてやこの環境での相手の出方も経験値が少ないので見当がつかず、自身の対応の仕方も経験不足だったり、程度や加減がわからず、気が付いたら転倒してたり、低迷していたりすることでしょう。
平和な国+α
その、鳴り物入だったのにパッとしないライダーに責任はありません。周囲は彼らにもっともらしい発言をもとめ、楽観的な希望を押し付けますが、それこそ失礼ってもんです。
性格がわがままだとか勝気だとかの『レース向けの性格はともかく、現状は確実に、周りのスタッフやら友人知人親族やらに温かく見守られてスクスクとほぼ他力で育てられているのに加え、後輩や一般ライダーたちへのライディングサポートなどしてしまったら、ライダー人生としてはあまり幸先は良くない、という考えも必要です。
へたにスポンサーたちへの感謝の念などが染みついてしまったら、ダークな走りなど恐れ多くてできやしません。
モータースポーツでは、親のすねをかじり、誰にも感謝せずわがままに育ったほうが、より実力以上の結果を出しているのではないでしょうか。
※もちろん、そうでない方々もおられますし、ひとたびスポンサーがつけば、感謝の念でいっぱいでしょうが、ベースの話です。
もちろんライダーは環境を選べないときがありますので、この辺の事情をくんで、大局的に育てていくのは、本人ではなくて、周囲のスタッフです。
もしも悪い結果が出たら悪いのはスタッフです。
強くなる
そんなこんなで、比較すると「速くても敵じゃない」ような節が見られたら、(スタッフは)早めに修正してあげましょう。
前回までで特訓?したパッシング(接触)の練習がてら次のようなプログラムはどうでしょうか?
減点制
速く走るための純粋な技だけを学んでも、もはや通用しないとなってしまったとして、
たとえばあくまでクリーンがもっとうのライディングスクール系はどうすればよいか?
簡単な例として、トレーニング時のルールを変えてみましょう。
うまくなるのではなく相手に勝つ、あるいは相手に絡むことになれる、という練習を組み込んでみるとか。
そして、たとえば、トライアルのような減点制。
あらかじめ決められたポイント(コーナー)で毎回採点してしまいます。
ルールは次のような感じ。
減点性模擬レース
- 目の前のライダーを抜いたら減点ゼロ
- 目の前のライダーに並んだら減点1
- 目の前のライダーを抜けなかったら減点2
- 後ろのライダーに並ばれたら減点2
- 後ろのライダーに抜かれたら減点3
- ポイント不通過は減点5
- 減点1点につき百円を被災地に寄付
あるいは空き缶を減点1点につき、空き缶1個と近所のあばさんに「XXちゃんまた負けたのね」と慰めてもらう。
これで、正しく、ブロック法と、計画性がはぐくまれていくと思うのですが。
※悪意はありません
これは特定のライダーのことを指して書いているわけではありません。
が、もしも誰かのことだと思ったら、育てるか、自力で正しく這い上がってみるとよいでしょう。
本文中のアカデミーとは特にどこか特定のアカデミーを指して批評しているわけではありません。
(当然誹謗中傷の意図はありません)
そしてもちろん性格を捻じ曲げるとか、悪事を働け、という意図は無く、ルールの範囲内で最大限の力で襲ってくるライバルに勝ちたい、とはどういうことをしなければいけないかという、問いかけです。
このアカデミーは純粋にエンジョイスポーツの精神をだと思われます。
ちなみに次回のMFJ1DAYアカデミーの開催日は2015年9月21日と22日だそうです。















