レースの観客というのは非情なもので、高度な技術だけではなく、適度な失敗を楽しみにしていたりします。
とは言え、その失敗にしてもレース結果が悲惨であればよく、ケガは極力してほしくないと思っていると思います。
その境目の縁石について。
鈴鹿サーキットのコースレイアウトは、ランオフエリアが狭いとか、コーナーの走行ライン上に必要な縁石がないとか、その形状について問題視されたりしますね。
これは、設計が悪いと捉えるよりは、ライダー、ドライバーの走りの次元が進歩していること、また攻略法にバリエーションが有るからと、前向きに捉えてあげるほうがよいでしょう。
不備に気が付き次第修正していけばいいのですから。
しかし、この時点でサーキットの特性が垣間見えてきます。
走行するマシンやライダー・ドライバーのテクニックにより、魅力的なコース形状が微妙に違うにもかかわらず、それら全て対応できないことです。
改善点が見えたとしてもコース改修には莫大な費用や、立地条件的な制限もあることですから。
また縁石の形状にしても、長年試行錯誤が繰り返されているにもかかわらず、決定的な形状に落ち着いていないというのが実情でしょう。
コーナーの縁石は、コーナーの形状を分かりやすくするためと、仮にコースを外れてしまっても、そのまま大事に至らず走行を続けられるように、とかの目的のために設置されているとおもいます。
しかし、その縁石を利用したりコースの一部化してしまった走りを「豪快な走り」とかで賞賛&容認し、ライダーの安全マージンはますます少なくなる一方です。
そんな時こそ、低予算な競技のジムカーナの概念が役に立ちます。
コースをパイロンで作ってしまえばいいわけです。
危険だと思ったら、レイアウトを即時に変えてしまえばよいのです。
それではコースの絶対レコードみたいながなくなってしまい、寂しいというのなら、
予選はオリジナルのまま、決勝はパイロンで修正したって良いでしょう。
実際には、パイロンでは無理があるので、そこは最新技術の何かか、あるいはレトロな白線とかで。
通常問題とされる、ラインオーバーや、コースを外れた走行には、一律ペナルティをつければいいだけです。
もちろん、レトロな「審議」などではなく平等なデバイスによるセンサーでの判別です。
精度はともかく、とにかくセンサーが反応したら、一律ペナルティ。
ライダー。ドライバーにもペナルティを侵した数がわかるような装置の装着を義務付けます。
そしてそのペナルティは、たとえ最終コーナーでペナルティが課せられたとしても、フィニィッシュラインまでにそのペナルティを消化できるようにすればよいのです。
もちろんピットレーンとかの、危険な上、本来コースではないところではなく、本コース上でロスタイムもちょうどよい感じで設定します。
例えば、進入側のイン側とか、クリッピングとかけ離れた地点とか、シケインを作るとか、通常のラインではないところを通過しないとイケないようにします。最悪消化できなかったらタイム加算とか。
これで、コースを安全な状態に修正することもできるし、レイアウトを面白くすることもできるし、抜きつ抜かれつが生じてレースが面白くなるかもしれません。
とにかく、明白な危険要素を回避できることはできるでしょう。
いきなりストーナーとかがとんでもない高次元な走行で、予選で想定外の危険なラインを通ってしまったとしても、決勝までに安全マージンを確保したレイアウトに変更できます。
これでレース観戦の後味の悪さが解消されるかもです。
この方法の現実味はともかく、運営側は競技人生を長くできるような取り組みをしっかりとしてほしいものです。
8耐の動画はこちらでどうぞ→ 動画

インディアナポリスの縁石は鉄製です。凹凸がありタイヤやホイールのダメージが大きいそうです。
そんな、8耐の後のF1のレース内容が、珍しく面白かったのですが、興ざめだったのが、解説者のドライバー批判でした。
それも一回だけならともかく、繰り返しの批判はまずいでしょう。
彼のファンだって観戦しているわけですから。
それに、これはスッタフとドライバーの関係を象徴しているかのように見受けられてしまいます。
F1ドライバーに敬意を払わないなんて。。、F1界らしいか……
加えて、膨大な量のセンサーと、大勢のスタッフと、高価なスパコンと、大量のレジェンドたちと高慢な監督の下した作戦と采配とを、即座にけなすなんて。
彼は、そのユニット、チーム自体が大したレベルではないということを言いたいのか……
F1なんて我輩に言わせればタイしたことがないと、大量の知識をもって力説しているのか?
たしかに、スパコンがあれば、各センサーの状態をモニターするスタッフなんていなくても補えるし……
ああ、後味が悪い・・・・・・

鈴鹿サーキットの高低差図
平面図より高低図のほうが重要だったり。





















