スポーツであり、戦いでもあり、ルールにのっとているとしても、彼はわざわざ相手をリタイアさせてまで勝とうとしていないことは明白でしょう。
しいて言えばロッシの方がよっぽど戦略的に相手にダメージを与えることには長けていることでしょう。
現在のマルケスは明らかに窮地に追い込まれています。
以前であれば、周囲にライダーがいてもいなくても走りに影響はなかったことでしょう。
ところが現在は、周囲のライダーにより作られたイメージにより「近寄ってほしくないライダー」の筆頭に位置づけられています(たぶん)。
それでも彼としては、ルール内での戦いなので特に気にしていないかったり、かえって気が楽だったりするかもしれません。
しかし、だとしても、わざわざ災いを巻き起こしたくはないと思っているでしょう。
ライダー間の信頼関係の悪化や、周囲からのバッシングは、望んではいないことでしょう。
で、こういった意識は、走りにも影響してしまいます。
その場その場のちょっとした決断や戦法に無意識に影響が出てしまいます。
それは、なるべく他のライダーに近づかないで済む方法をに傾いて行ってしまうことです。
決着を早めに着けてしまおうとしてしまったり、圧倒的なタイム差をつけようとしてしまうことです。
たとえば目の前にライバルが走っているときに、「最終ラップまでに計画的に抜こう」のような堅実な案ではなく、「とりあえず今すぐ抜いてしまわないと」などと普段なら考えもしないような案が、脳裏をかすめてしまったりするのではないでしょうか。
その結果、無駄な無理が生じているように見えます。
かつての「活きのいい走り」が今や「ジタバタした走り」です。
すべては思惑通り、計画通りですね。
単純な勝敗ではなく、じっとりとしたイメージ、圧倒的に分が悪いですね。
こういう時にこそ、周囲のスタッフの出番です。
少なくとも、これまでに彼のためになるようなことをしているようには思えません。
もっと真剣に対応を考えてほしいものです。
どうやればいいかは・・・もちろんわかりません。
そういうのは、そのためにお金をもらっている人たちの仕事です。
少なくても、突出したライダーにたいして、
―より強くなれるようにアドバイスするとか良識ある大人にする―
なんてのは大きな間違いなことは確かです。
いくら真摯に話を聞いてくれるからって一般的な正論を伝えたって、自己満足ばかりで彼の役には立たないでしょう。
ファクトリーは孤高の天才を救えるか!、指をくわえてつぶれるのを傍観するのか、さてさて。

殴り合いでもしてた方が実力発揮できる。

海千山千vs子猫ちゃんの戦いはいかに…
そこそこのマシンで彼は勝ててしまうのにね。
以上
マルケス陣営の仕事
でした。





















