タイヤの形状とリーンポジションと空気圧とエッジとマシンセッティング RR>セッティング
2015年のST600クラスのタイヤがワンメイク制になったことは、めでたいことですね。
MFJいわく、
「ロードレースST600クラスのローコストとイコールコンディションを目的として、2015年からワンメイクタイヤ制度を実施いたします」
2015年からのST600ワンメイクタイヤについて(2014年07月31日 )
とのことですが、それ以上に大きな影響があります。
マシンのセッティングとライディングテクニックの向上がそれぞれ見込まれると思うからです。

ということで、
「タイヤの形状とリーンポジションと空気圧とエッジとマシンセッティング」について書いてみます。
先に結論を言いますと、
タイヤにはリーンウィズ用のタイヤと、リーンイン(ハングオン含む)用のタイヤと、リーンアウト用のタイヤがあるということです。
ということは、交通安全協会は「バイクの基本はリーンウィズだ」は良いとして「バイクに合わせたリーンポジション」をとらなければいけないことを示唆しなければいけないと思うのです。
そして、
タイヤの特性がコロコロ変わるようでは、マシンのセッティングも、ライディングフォームも一つに落ち着くことなどありえないのです。
タイヤの形状のみならずコンパウンドでも同様のことが言えます。
タイヤがコロコロ変わるのに「イニシャル1mmの違い」は、たとえ違いが分かっても何の役に立つというのか?
タイヤの特性の違いは計測すれば数値化できます。
その数値がマシンの特定の箇所のセッティングを、何パーセント、
あるいは何ミリ相当の変更が必要だとタイヤメーカーから積極的に広報されているのを目にしていません。
もちろんタイヤの特性は形状だけではなく、コンパウンドだの、ラジアルだの、バイアスだの、アーキテクチュアの影響も大でしょう。
オートバイの特徴は、前輪に起因する自律走行のからくりがそのまま旋回やら、立ち上がりにまで影響していますね。
そしてマシンやらライダーやらは、より速く走るために自らのジオメトリーをああでもない、こうでもないと、いわゆるセッティング作業に明け暮れるのです……。

同じバイクでも自転車にはジオメトリー表が当たり前に存在する
これらの作業が
タイヤが通年固定化されるのであれば、セッティング作業は大きく進歩すると思いませんか?
何はともあれST600には朗報ですね。
不幸にしてその他のクラスでは……。
賢くなりましょう。

2011 小林 龍太 MuSASHi RT ハルク・プロ CBR600RR
補足:タイヤの形状について
MotoGPのタイヤにつきましては、2009年より形状の変更はなく、コンパウンドの選択肢のみになっております。
誤解を招くような投稿につきましては、次のリンクをご参照の上、補足してお読みいただければ幸いです。
タイヤの話
今回は前触れで、次回以降に
ライディングの足しになるような、知識をということで、
「前後のタイヤの形状とリーンポジションと空気圧とエッジの使い方とマシンセッティング」
について書いていきたいと思います。
とはいえ、このサイトでは、タイヤやマシンのぐちは言えども、具体的なマシンセッティングには触れません(試せないため)。
では。

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