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雪道の走リ方(四輪)
前回は雪道の人の歩き方でしたが、今回は四輪。
というか自分にとって、驚きの事実が発覚したので、まずはそのボヤキから。
以前、雨天の街中走行中にヒヤッとした体験をしました。
旋回中にABS(アンチロック・ブレーキ・システム)が作動してしまったのです。
ブレーキペダルの入力を受け付けなくなるので、タイヤがロックした時以上の制御不能感がありました。
そのときには「まあ街中でABSが作動したぐらいで事故ってしまうような運転はそもそもしてはいけないし……」ぐらいで軽く流していました。
そして今回、運良く、雪道&アイスバーンを走行する機会があったので、改めてABSを作動させてみました。
感想はというと、「これはイケマセン、危険極まりない」です。
はるか昔、ストレートエンドでフロントブレーキレバーを失った時並の恐怖でした。
フルブレーキの感覚を知っているドライバーにとっては、これは思わぬお年玉、いや落とし穴。
魔法の装置との認識を改める必要があります。
改めてぐぐってみると、ABSとは下図の通り、
「タイヤをロックさせないことにより障害物を回避できるかもしれない」というおめでたい装置なようです。
「確実に、理想的な制動よりも制動距離が長くなることが約束された装置」なようです。
これは、ぶつかることを想定していないのでしょうか?
昨今はやりの衝突回避装置はアイスバーンを想定しているのでしょうか?
Wikipediaによると、スポーツカーなどの一部車種では作動時に振動もしないし、空転もしないらしい・・・
私の愛車は所詮ただのエコカー……orz (CR-Zってそいういう意味か!)
それでは、まずは模範を!
「Nurburgring Driving Academy」のインストラクターAndy Gulden氏。
では、普通の公道の走り方に戻ります。
あまりよそでは紹介されていない雪道の走り方です(ABS無しの前提です)。
まずは、惰性で走る
通常の街中で、日陰などでそこだけ積雪やアイスバーンが残っている箇所によく遭遇しますね。
その箇所がもしも直線的に通過できるのであれば、そろそろ走るのではなく、直前までに速度を蓄えて、惰性で一気に通過してしまう、という走法です。
メリットは立ち往生することが回避できることと、事前に安全を十分確認しているということです。
そしてイコール、旋回や加減速が必要な路面は、そもそも無事に通過できるとは思わないほうがよいということでもあります。
次にくねくね走る
直線路でもスラローム走行見たく、ハンドルを左右に切りながら走行します。
これは事前に、あるいは低次元なレベルで、スリップなどのブレークを体感することができるからです。
地雷を踏んでから慌てるのではなく、「以外と大したことがない」か「予想以上に制御不能」かどうかを判断することが出来ます。
更に滑らせて曲がる
ハンドルを切って曲がるのではなく車体の向きを変えて曲がる感じです。
サイドブレーキを使えるドライバーにはお馴染みのあれです。
サイドブレーキは使えない方は、普通にブレーキして向きを変えます。
通常の方(私も)は、緊急時にサイドブレーキに手が伸びるとは思えないので、
普通にブレーキペダルでのロックになれたほうが、いざというときにも使えるのでよいでしょう。
一般的にはタイヤがロックするとまっすぐそのまま進んでしまうと言われていますが、
ハンドルやブレーキのちょっとしたタイミングや操作で向きを変えることは出来ます。
車体の向きを変えるために何かを行い、向きが変わったらその方向に進むようにまた何かを行えばよいのです。
何故そうするかというと、四輪は同じフルロックした状態でも、真直ぐ方向に比べ、横方向への滑りが少ないことが予想されるからです。
最後に斜めにぶつける
取り急ぎ、ぶつかることが余儀なくされた時には、
斜めにぶつけることを検討します。
直線的に衝突したほうがエアーバッグ的にも安全なような気もしますが、斜めにぶつける場合には別の選択肢が発生したりします。
それは左右に回避できたり、同乗者へのダメージを減らすことが出来たりするかもしれないからです。
この時の注意点はハンドルに頼らないということです。
それはこの時点で左右の確認を行っている可能性は低いからです。
具体的にぶつける時(間に合わない時)の手順は次のように。
まずはブレーキをする。
もちろんフルブレーキです。
ロックすることなど気にしません。
そもそもフルブレーキの仕方は踏力のピークを初期に設定し、後は徐々に弱めていくのが正しい手順です。
恐る恐るロックするまでブレーキするより、最初にロックさせてロックしたらリリースするほうが、はるかにはるかに制動距離は短いでしょう。
話を戻して、最初にフルブレーキしたら(ブレーキを踏んだら)、次にすることは左右の確認です。
そして次にすることは、後ろの確認です。
もしも、バックミラーに大型トラックやバスが急接近していたら、先の左右の確認の結果も考慮し、左右に逃げることを検討しましょう。
一般には左車線に進路変更できないとしても、できるだけ左に寄ることを検討しましょう。
同乗者に良い結果になるかもしれないからです。
そして最後に正面を向き自体の収束を計画します。
後ろの安全が確保できた場合には正面の車?にぶつかる前にどう行動するか決めます。
一般的には、もしかしたら止まり切れる場合もあり、ぶっつけ本番で予想できないので、ぶつかるギリギリまで判断を遅らせます。
そして左右に逃げれそうなら車体の角度を変え、最後はブレーキをリリースして逃げてみます。
ぶつかるしか無いときは、少しでも回転運動で、というか衝突時間が長くなることを祈り最後に向きを変えます。
一般的には左側に回頭させます。体の準備は場面場面でそれぞれでしょうが、左脚を硬直、右脚は角度をもたせ、腕も硬直させて体は衝突の際に左右どちらかの回転運動になるようにしたほうが良い結果が予想できます※。
そして忘れてはならないのが衝突した後にもまだ仕事が終わっていないということです。
改めて体を丸めて後続の衝突に備えたり、車を別の場所に移動したりとか、脱出したほうが良いとかの瞬断を行わないといけません。
そしてめでたく脱出できたら2時災害を減らす努力をしましょう。
え〜と、まあ
雪道を走るということは、イコール 事故る ということを忘れないようにということです。
雪道に限りませんが……
雪道の歩き方(走り方はこちら) 雪道の走り方(人)
では

二輪のABSはとっても高性能!
※自慢じゃないが正面衝突経験者です。


















