今回はスタート練習について。
昔のGPでは実際のスターティンググリッドあたりからスタート練習しているライダーも見受けられました。
危険といえば危険なので、MotoGPではスタート練習に規定が設けられました。
2014年(2013年アラゴンから)の規定を紹介します。
http://www.motogp.com/ja/news/2013/the+regulation+of+practice+starts
ライダーの安全面を重視し、プラクティス及びウォームアップ走行の終了を提示するチェッカーフラッグが振られた後、スタート練習を実施するポイントを、トラックのレイアウトに応じて、1箇所、もしくは2箇所を指定して、グランプリ開催前日に、チームに通達する。
スタートシミュレーションのプロセス
- プラクティス終了を示すチェッカーフラッグが振られた後、スタート練習を実施するポイントのコースサイドにトラックマーシャルが配置される。スタート練習が実施されるポイントは、走行ラインの反対側となる。
- スタート練習を実施するためにライダーがバイクを停止することから、走行中のライダーに対して警告を与えるために、スタート練習を実施するポイントで黄旗が振られる。
- ライダーは、前方にバイクが停止していないときに限って、スタートの練習ができる。スタート練習が指定されるポイントに到着した順番でスタート練習を行う。
- スタート練習は指定されたポイントに限定され、同じポイントで2度のスタート練習は許可されない。
- スタート練習を実行しないライダーは、スタート練習が指定されたポイントにおいて、スタート練習を実施するポイントの反対側、通常の走行ラインを徐行する。
スタート練習の目的はいろいろありますが、これではただのクラッチミートの練習ですね。
別にコース上で行わなくてもいいぐらいです。
私が初めて予選通過したとき、決勝スタート後の1コーナーは未知の世界でした。
ブレーキポイントが見当もつかなかったのです。
考えてみれば危険極まりないですね。
その後、
通常の練習(スポーツ走行)でのチェッカー後の裏ストレートとかスタート練習を行いました。
しかしそれでは1コーナーのアプローチの練習にはまるでなりませんでした。
ライディングスクールや貸し切り走行会に参加しなかった私のようなライダーにはスタート後の1コーナーは未知の世界のままでした。
かくして、言い訳ばかり=勝てない男 を証明するハメに。
経験豊富なベテランライダーはさておき、ビギナーライダーこそ練習が必要です。
スタート後の1コーナーあたりでのブレーキングポイントや走行可能なラインとかの練習こそ入念に行いたいですよね。
愚痴ってもしょうがないので、スタート練習になるような練習方法を見つけましょう。
筑波の場合は
1コーナーの出口から1ヘアピンまでがちょうどスターティンググリッドから1コーナーぐらいまでの距離になります。
ここで、コースイン時や、チェッカー後に練習してしまいましょう。
グリッドの位置も想定し、停止位置を調整します。
多分最後尾からのスタート練習もできると思います。
曲がる向きも、Rも曲がり方も違いますがやらないよりましです。
途中のS字も他のライダーをかわす練習になるでしょう。
タイヤが冷えていても望むところでしょう。
1周目に転んでも恥ずかしくありません。
もちろん周囲の状況を見て迷惑のかからないようにです。
特に、いつまでも停止していないですかさずスタートしましょう。
みんな、ゆっくりとスタートの緊張感を味わっているみたいですが、そんなのは必要ありません。
慌てふためいていてもスタートできるぐらいの最短時間でスタート練習をしましょう。
そもそもスタートの極意は、「普通にスタートする」です。
最適な操作を確実に行えば、きっとそれを人は「ロケットスタート」と呼んでくれるでしょう。
どんどん練習しましょう。
他のコースでも想像の翼を広げて……
筑波といえばこれ!


















