ライダーを守れ!(マルケスの憂鬱)
ライダーを守るのがチームの役割です(その2)
この記事は災難が我が身に降り掛かった時に少しでも丸く収まるように、役立つようにとの願いを込めています。
中途半端は命取り
言い訳、釈明、あるいは主張は、中途半端ではかえって逆効果な時があります。
自分の事ならともかく、それが誰かの為の援護の時には、そのような中途半端な対応ではそれこそ命取り、逆に首を絞めてしまいかねません。
それが、一方的に相手に責があり、こちらは一方的に迷惑しているのならまだしも、少しでも当方にも非がある場合には、そのいい加減な印象を与える対応そのものが、事態を軽んじていると思われてしまいます。
さらにその言い分の内容が、喧嘩腰だったり、こちら側の責任にまるで触れなかったり、表現が大げさ過ぎていたり偏りが見られる場合にはなおさらです。
本人は守っているつもりでも、周囲・世間から見たら、逆に中途半端な保身で、かえって正当性を欠いてしまい、真偽はともかく言い逃れを企てているように見えてしまい。それはもうさながら完全自爆のようです。
巷でも、よく部下の不始末に対し、怒りのあまり「責任者出てこい」という場面で、責任者が出てきたのはいいが、部下が何をしでかしたのかも知らずに適当に対応し、かえって不信感を煽り、挙げ句の果てには「吾輩がわざわざ頭を下げたのだからもういいだろう」とか開き直る場面をよく目にしますね。
責任者は自業自得ですが、肝心の部下は、自分の不始末以上に責められたり、情状酌量の余地がなくなったりします。
責任者は、不始末対応(火消し)の時には、状況をよく把握し、手段を間違えないことが大切です。
もちろん非がある場合は、より慎重に相手の気持ちも配慮したうえで行動する必要があります。
ライダーを守ろう
通常、今回のような時の責任者の対応は、業界では「火消し」と呼ばれます。
最小限のダメージで済むように丸く収めるのが仕事です。
対して、今回のような対応は、「火に油を注ぐ」と言われます。
ライダーを守るどころか、ライダーを窮地に陥れます。
それは、同時に自身も、周辺も窮地です。
「うちのライダーはどこも悪くない」と言い切ってしまったら、それは「うちのライダーの悪いところを羅列しろ」と言っているのと同じです。
「確たる証拠がある」と言ったら、「その証拠が意味する別の意味を見つけてみろ」と言っているのと同じですよ!
なのでチョット、ご期待に応えてみます。
言い分に無理がある
- ロッシがもしも転倒目的で蹴飛ばしたとしても、映像で見る限り「既に転んでいます」が・・・
- もしもブレーキレバーを後蹴りしたのなら、レバーを蹴った勢いでハンドルが内側に切れこむので、バイクは起き上がってしまいますが、映像はそうはなっていない…
- もしも、そのバンク角(ほぼ起きている)で、フロントロックが転倒原因であれば、やはりバイクは起き上がってしまいますが、映像…
- ホンダのブレーキガードは役に立たないことを認めた(作りなおしてくださいね)。
- フロントロック(ブレーキロック)の証拠があるなか、もしもロッシの蹴りがマトから外れていた場合、それはマルケスが自分でブレーキレバーを握ったことになってしまいますが・・・(もちろん蹴っていない場合も)
- 3位争いよりも、効果的なものとして、逆の立場なら一番に思い至るであろう作戦として、転倒やコースアウトさせることについて触れないのは、監督として思い至らないのであろうか、あるいは明示的に避けているのだろうか?
- マルケスは、コースアウトではなくロッシにぶつけることを選択したとの主張ですが、バイクは外に向かっています。それって操作ミス? そもそも自爆? それとも人間魚雷でロッシを転倒させる目的だったことになりますが…
- マルケスは、攻撃は得意ですが、実は防御というか、やられ慣れていないのではないか疑惑。
やられたからって、やりかえすと、痛い目にあうライダーの典型? - FIMの会長は両者を嘆いているが、それはそうではないと。
人道的にはグレーでもルールをクリアーしてれば非は全くない、それがHRCだ!と - もしかして、ロッシの移籍理由が不愉快だったとか・・・
- 周囲に不満がありそうに見える・・・
- 実際には多数あるはずの事例の中から、都合の良い例だけをピックアップすることは、公平ではないことの表明になりますが…
- その言い分では、もうはっきり白黒つけるしかなくて「裁定に従う」なんて詭弁ぽいですが…
- 自分の都合ばかりではっきり白黒つけようとするのは、ライダーを守るどころか、まるで尖兵的、単なる駒的で、ロッシの移籍理由と合致して・・・
- そもそも作戦(ノーポイント作戦)は失敗に終わったので、このコメントは次なる戦略ですか?
- マルケスは、言うとおりに動いたのか、言われたことに失敗したのか、それとも制御不能だったのか?

Q&A with Shuhei Nakamoto, HRC Executive Vice President 守っているようで守っていない
ホンダ中本修平『ロッシが蹴ったのはデータで確認される』 ⇐ITATAWAさんの翻訳が出ました
とりあえず、今回の真偽とは別に インタービューを読んで思いついたものを列挙してみました。
(単なる思いつきであることをくれぐれもご理解ください)
火消しどころか、そこら中に火種が広がってしまいました。
これはどうみてもマルケスの援護ではありません。
マルケスどころか、HRCまで窮地に陥れているような・・・
これが政治家だったら・・・
ライダーを守る
このように、かえって分が悪くなる場合があるので、十分に防御策を施し、誰からも突っ込まれないようにしなければいけません。
お国柄的に決して自分の非を認めない人種や、すぐにちゃぶ台をひっくり返すお父さんも、一瞬にして世界中の目にさらされる昨今では、態度を改めたほうがよいでしょう。少なくとも自分ではなく、自チームのライダーを守ろうという場合には。
それに加え、今回のような場合は両者とも、メディアに露出させないように謹慎処分に処すとか、火種が広がらないようにするを優先すべきだったのでは?と思います。
そうしないということは、「面白いネタができた」という扱いですね。
これではドルナの「ライダーに対する立ち位置」が波紋を呼んでしまったりすることでしょう。
真摯な態度で
そもそも不信感を抱かれてしまっては元も子もありません。
まずは、これらの、自陣のチームのライダーの落ち度を正確に分析し、正しく認識し、逆に世間の評価より、より厳しく叱責するぐらいの評価を表明すると、周囲は突っ込めなくなります。
印象も良くなります。
相手がつけあがるかもしれませんが、長期的には好結果に繋がることっでしょう。
折り合いを付ける場合も主導権を握りやすいかと思います。
え〜と。やはりこんなことは今更過ぎて続けてもしょうがありません。
とにかく態度の問題です。
態度ひとつで、マルケスはこのような負傷を追うような事態にはならなかったでしょう。
ぜひとも真剣に考えて欲しいところです(と思います)。
チームとして好結果を出すためには、ライダーの成績や人気や人望や実力発揮が必要です。
FIM会長、ロッシとマルケスの確執がバイク界を「汚染した」
これも、じゃあ「それを傍観していた会長は責任とって辞めてください」と思ってしまいます。
ライダーの不出来を守るのは、複数の人生を垣間見てきた運営なりチームなりで、間違ってもライダーに責任をなすりつけるようでは格好悪すぎ。
長々書いていますが、普通にやり過ごせないコメントには、こんな無駄な文章が沢山生産されてしまいます。
つかれました。
マルケスに不信感を持っているユーザーにはもちろんのこと、ロッシファンにも納得できるような言い分を展開することが必要です。
以上
ライダーを守れ!(マルケスの憂鬱)
でした。
何回も同じような内容、ネタですみませんでした。





















